雑感(2017年1-2月)
半年毎にベストをまとめているこのブログですが、たまには聴いてる音楽の感想を少し書いておこうかなと思います。Twitterで感想を書いても、振り返るのが難しいのと、字数が限られてしまうので、ついにブログを活用する次第です。
AppleMusicやYouTubeのリンクを貼っておきます。
初回なので、あまり考えずにとりあえず書いてみます。2017年1-2月について。
2017年はやはりThe xxから始まった。
これがもう傑作。Jameie xxのソロを経て、今まで以上に開けたポップアルバムを作り上げてきた。しかもThe xxらしさを失わずに!すごいですね。代わりに、以前よりも「深夜感」は無くなったかも。リードトラックの"On Hold"とか午前中が似合う感じですし。アルバム中盤までは深夜で、"On Hold"~"I Dare You"では朝になっている感じでしたね。"Replica"など、今までのThe xxらしさがしっかり出ている曲たちも素晴らしいです。
他に1月に聴いて良かった新作は
あたりでしょうか。
土岐麻子さんの新作は音がパッキパキでカッコイイ!「クイーン・オブ・シティポップ」というコピーで売り出されていますが、昨今の「シティポップ」というイメージからはかなり外れる音な気が…。超ポップで派手でカッコイイです。土岐麻子さんを知っている人ほど驚くのかも。
アート・リンゼイのアルバムはこの新作で初めて聴きましたが、思っていた以上に聴きやすくて、でも奥深く面白くて良いアルバムでした。ブラジル音楽いろいろ聴いてみたい。
クラウド・ナッシングスは、ジャンルを超えた「クロスオーバー」が盛んなこの時代には目もくれず、オルタナギターロック全開。しかも超かっこいい。「レベルを上げて物理で殴る」アルバムでした。
旧譜で新しく聴いて良かったのはこの辺。
Peter Gallwayは良質SSWもの。山下達郎が大好きとの情報あり。良いアルバム。
『Moon Gas』は説明しにくいけど、流すと部屋がレトロ・フューチャー的宇宙になります。『月世界旅行』みたいな感じ。
そして2月。ここでの最大のトピックはやはりChance The Rapperでしょう。
グラミー賞最優秀新人部門受賞!(このスピーチかっこよくて好き)
授賞式でのパフォーマンスもエネルギーに溢れていて最高でした。去年のケンドリック・ラマーにも匹敵するような力強さ(向きは全く違いますが)。
最近になって公開された"Same Drugs"のMVも素晴らしかったです。歌詞も読んだうえで観ると更に良い。
When did you change?
Wendy, you've aged
I thought you'd never grow up
「時を経ること」を歌い上げ、それを
We don't do the same drugs no more
というコーラスでまとめてしまう。切なさで胸がいっぱいです。凄すぎる。しかもこの"Wendy"が、ピーターパンのウェンディだけでなく、チャンス君の地元であるシカゴ(Windy City)を意味すると考えると、もうこのラッパーに圧倒されるしかないわけです。
小沢健二の復活もちょっと感動的だった。
小沢健二 / 流動体について
僕がオザケンの曲で一番好きなのが"ある光"でして、新曲"流動体について"がどう聴いても続編なんですよね。
"ある光"で飛行機に乗り込んでNYに消えてしまった小沢健二が、"流動体について"では飛行機で東京に戻ってきている…!みたいなことをずっと考えていました。あと、新曲は単純にすごく好きです。
その他、聴いて特に良かった新作はこの辺です。
あと、旧譜とは違いますが、岡田拓郎さんがアップしていた"New Blackfolk 99"というプレイリストが途轍もなく良かった。Fleet FoxesとかGrizzly Bearってやっぱり超すごい!とか思ったりしてます。
https://itunes.apple.com/jp/playlist/new-blackfolk-99/idpl.d447885fcf344067a4b927620de764c3
岡田さんのアルバムはほぼ完成しているようで、ソワソワしています。楽しみ。
こんな感じの2017年1-2月でした。2ヶ月ぶん書くと、それなりの分量になりますね。毎月書くか、もう少し中身の濃いものを頑張って書くか、考えてみます。