Top 10 The Best Records of 2020 (and so on)
お久しぶりです。毎年恒例の年間ベスト記事です。
今年はあまり新譜を追えていないので「書かなくてもいいかな〜」とグダグダしていたら、こんなに年末ギリギリになってしまいました。記録の意味も込めて、書き残しておきます。
なお、新譜を追えていなかった理由の80%は「ゲームをしていたから」です。"Apex Legends"にハマりすぎました。そして人と通話しながらゲームする楽しさを知ってしまった。なお、今は"Cyberpunk 2077"にドップリです。サイバーパンクサイコー!
ちなみに残りの20%は「自分の曲を作っていたから」。音楽を聴きながら音楽を作れないって、音楽好きには致命的なバグではないでしょうか。修正パッチお待ちしております。絵を描く方がよくやられている作業通話も、楽曲制作とは相性最悪ですよね。あれにすごく憧れていますが、なかなか難しい…。あれの代わりに通話&ゲームをしていると言っても過言ではない。フォロワーの皆さん、遊んでください。
閑話休題。そんな感じで新譜を追えていないので、今年は10枚+αでいきます。では。
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年間ベストアルバム
10. The Microphones『Microphones in 2020』
the Microphones - Microphones in 2020
9. GEZAN『狂 (KLUE)』
GEZAN / 東京 (Official MUSIC Video)
8. Fleet Foxes『Shore』
Fleet Foxes - "Can I Believe You" (Official Video)
7. Blake Mills『Mutable Set』
6. Phoebe Bridgers『Punisher』
Phoebe Bridgers - Kyoto (Official Video)
5. Meitei / 冥丁『Kofu』
Meitei / 冥丁 - Oiran II / 花魁 II (Official MV)
4. 寺尾紗穂『北へ向かう』
3. ROTH BART BARON『極彩色の祝祭』
「祝祭」をテーマに制作された新作は、ROTH BART BARON史上最も力強いアルバムになっています。コロナの影響によりライブを現地で観ることが難しくなる状況で、バンドで音を鳴らす喜びに溢れた本作を聴くと泣けてきます。
ROTH BART BARON - 極彩 | I G L (S) (Official Video)
ROTH BART BARON - NEVER FORGET - Official Audio -
2. 岡田拓郎『Morning Sun』
岡田拓郎の作品は必ず上位にランクインさせることでお馴染み(?)の当ブログですが、3年ぶりの新作は2位とさせていただきました。
意識の外から突然現れるギターフレーズ, コーラス, スプリングリバーブ, ノイズ, etc. が美しく楽曲を彩り、奥行きを生み出していくのが個人的な岡田拓郎の最大の魅力であり、本作でもそれが遺憾なく発揮されています。そして過去作品と比べてシンプルなソングライティングと楽器の編成であることが、さらにこの魅力を引き立てています。
例えば本作から最初に発表された表題曲 "Morning Sun"。シンプルで美しいサウンドに浸っていると、2:40辺りから浮き上がってくる可聴域ギリギリのノイズが聴き手の意識を覚醒させます。このように細部まで作りこまれたサウンドの美しさの前では、降参するしかありません。
岡田拓郎 Okada Takuro - Morning Sun -
勿論ソングライティングがそもそも素晴らしいのは言わずもがな。MoonsやLeonardo Marquesあたりに通ずるフィーリング。表題曲だけでなく、"here, there, everywhere" のメロデイを引用した"Lost"、後半のアンビエントパートが美しい "New Morning" など、聴きどころだらけです。
1. Moment Joon『Passport & Garçon』
2020年のAOTYは、韓国出身の移民者ラッパーMoment Joonによる1stアルバムです。
このアルバムを無視して2020年の音楽を語ることは絶対にできないと思っています。『To Pimp A Butterfly』に衝撃を受けつつもどこか他人事だったなら、このアルバムを聴けばいい。社会に声を上げると同時に、自分自身の内面やルーツを深く見つめ直すリリックに強く胸を打たれました。"Losing My Love" 以降の曲で自身の子供っぽさや葛藤をさらけ出し、その上で愛や連帯を歌う "Garçon in The Mirror" や "TENO HIRA" が素晴らしい。痛快なパンチラインでスッキリ、という感想だけでは絶対に終わらせないアルバムの構成が好きです。
"Losing My Love"については、宇多丸さんがリリックに名前を出された張本人としてラジオで話を聞いているので、是非。
TBSラジオ「アフター6ジャンクション」:Apple Podcast内の特集:日本語ラップ最前線レポート 2020年・春
ラジオクラウドはこちら↓
それから、この作品はどうしてもリリックの話ばかりしてしまいますが、ビートもラップも異常なほどカッコイイですです。全てがハイクオリティで、文句なしのNo.1!
年末にデラックスver.がリリース予定なので、絶対に聴くように!
その他シングルなど
夜はいま (Yoru wa Ima)
Bandcampにて "また始めるために (bande à part)", "Coronilla (ぼくらの時代の愛)", "わたしと歌って (Ce n'est pas tout)" の3曲がリリースされています。どんなバンドなのか全く分かっていませんが、美しいインディーフォークに心を奪われました。もっともっと聴かれるべきバンドです。
このバンドを紹介するために「その他シングルなど」という章を作っているので、とにかく聴いてください!私のランキングと好みが近い方々は特に。
空洞 "大抵夜はろくでもない" "曇ったままの日々に"
正式なリリースではないですが、Soundcloudに上がっているので書いちゃいます。声とメロディーが恐ろしくカッコイイ弾き語り。適当に録音しているであろう音質も、弾き語りだとむしろ良い。この2曲が個人的フェイバリットですが、他にも良い曲ばかり。
このSSWは学生時代からの友人です。あんまりにも良い曲ばかり書くので、一生敵わないなと何年も思っています。なのに本人はほとんど宣伝をしないので、勝手にアピールしてやろうと、こうして書いている次第。本人から苦情が来たら消します。先に謝っておきます、ごめんね。
みんな聴いてください。かっこいいから。
SORASO『幻灯機』
ついでにちゃっかりと、私のバンドです。今年のリリースなので、振り返りの際には忘れずにお願いします。インディーフォークへの憧れを、目一杯詰め込みました。冬にピッタリの作品なので、この年末年始に是非。
(先日TLの一部からお褒めいただき、めちゃくちゃ調子に乗っています。うへへ)
年間ベストラジオ
昨年同様、日々聴いているラジオからも特に好きだった回を書いておきます。
Radikoのタイムフリー期間はとっくに過ぎていますが、何かしらの手段を活用して聴いてほしい。
高橋みなみと朝井リョウ ヨブンのこと『第一回 飛んだ話 文学賞』(10/25)
飛んだ話(仕事やバイトを無断で休んだエピソード)を小説風の文体でリスナーから送ってもらい、朝井リョウが審査するという企画。「なんだこのメール!」と笑いながら聴いていたら、最後の最後に "本物" からの名作が紹介されて、その完成度に震えました。
これを日曜夜に放送していたのが一番面白かった。出勤前に聴くのだけはNG。
ハライチのターン『アナと雪の女王2(岩井フリートーク)』(2/6)
話題の映画を観に行った岩井さんによる大暴走トーク。聞き手としての澤部さんの能力も発揮された、ハライチのターン史に残る傑作トークでした。
今年のハライチのターンは1~3月にやっていた『ノリノリなターン』というコーナーも最高でした。修士論文ラストスパートを支えてもらいました。
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以上になります。皆様、来年もよろしくお願いいたします。