ROTH BART BARON "PLANETARIUM Live" に行った
9月14日に多摩六都科学館にて開催されたROTH BART BARONのライブを観てきました。
目次
東京レコ屋巡り
今回のライブ会場は西東京。就職活動で飽きるほど東京に来ていたとはいえ、新宿から西には滅多に来ないので、折角だから!滅多に来れないから!と自分に言い訳しつつライブの前にレコ屋を巡る。
まずは新宿diskunionでこちらの2枚。
- んミィ(NNMIE)『Growing Fainter』(左)
- んミィバンド『知らないパレード』(右)
『ひかりのうた』7inchで知って以来、ずっと気になっていたので、ようやくアルバムを買えて嬉しい。
んミィはhikaru yamadaさんが言うところのTiny Popというもの。牧歌的でポップなメロディと創意工夫に富んだアレンジが素晴らしく、デモ音源かのようにローファイなサウンドまで含めて愛しくなる作品。この2枚は収録曲が6曲重なっており、ソロとバンドの聴き比べという点でも楽しい。
Tiny Popについては、hiaru yamadaさんがele-kingに書かれたこちらを是非。
「TINY POPという新たな可能性」
http://www.ele-king.net/columns/006704/
そして、次は珍屋立川2号店!
結構有名なお店ですね。YouTubeにチャンネルがあって、面白いインタビューが時々アップされているので、ずっと気になっていた。浪人時代に岡田拓郎さんと吉田ヨウヘイさんのインタビュー動画を観て、後々の音楽の趣味に多大な影響を受けてしまったので、私の人生を狂わせたお店と言える。この動画のせいでArchimedes Badkarとか好きになってしまったし…。
他にもROTH BART BARONや、TAMTAMのKuroさんと高橋アフィさんのインタビューなどもある良いチャンネル。未見の方は要チェック!
そんな憧れの場所に、遂に乗り込みました。なんとも魅力的なお店で、どうにか買い過ぎをこらえて3枚だけ。
- dip in the pool『Retinae』
Music From Memoryという最高に信頼できるレーベルから、収録曲 "On Retinae" がシングルカットされたのを聴いて以来、ずっと聴きたかったアルバム。1989年作が2018年に再発されたものです。アンビエント的な美しいサウンドのニューウェーブ。早すぎた名作。
- Dan Fogelberg『The Innocent Age』
ジャケ買いしました。そして大当たり。私は知らなかったけど、かなり有名なシンガーソングライターの作品だった。イーグルスと親交があったということが頷ける作風ながら、もっとSSW感が強く、美しくあたたかなアルバム。ギター、ベース、ピアノ、シタールなど、ドラム以外の楽器をほとんど自分で演奏するというスタイルも、好きになってしまう。
- 森は生きている『ロンドEP feat.Gonno』
そして、なんとなく存在は知っていたけど持っていなかった、森は生きているのEPを入手!ただの岡田拓郎ファンとしては、最高の掘り出し物でした。ロンド良い曲。 アンサンブルの面白さは残しつつ、固いキックが印象的なGonnoによるB面も素晴らしい!
PLANETARIUM Live
レコ屋巡りを経て、立川から花小金井への乗り換えに苦戦しながら多摩六都科学館へ。いよいよプラネタリウム。
会場はこんな感じで、客席全体がプラネタリウムのスクリーンに頭上まで囲まれており、その下にバンドのセットが組まれている形。そしてここでのライブは、プラネタリウムが360°のVJになる。そもそもライブパフォーマンスのクオリティが非常に高いROTH BART BARONですが、さらにプラネタリウムという視覚的な要素が加わることで、没入感が増したライブに。会場とバンドの相性は当然のようにバッチリで、非常に心地よいライブだった。心地よすぎて、"HAL" で寝かけた。
いくつか個人的なハイライトを挙げておこう。まずは冒頭、夕暮れから夜に移り変わる街と空をバックに演奏された1曲目は "よだかの星" 。この曲に限らず、今回のライブは、プラネタリウムでの演奏ということが強く意識されており、セットリストだけで悶絶できる代物だった。また映像の話をすると、先の街と夜空の映像や宇宙の映像といった「THE プラネタリウム」的な映像が多く、それらは大変素晴らしかったのだが、それ以外の映像も印象的だった。"氷河期" での雪原と降雪の映像、360°カメラで撮られた "bIg HOPe" のMVなどを、プラネタリウムを生かして流す演出はたまらない。
個人的に最もグッときた場面は、本編ラストの "iki"。この曲は昨年の12月、ロットからのクリスマスプレゼントとして公開された曲である。
これが披露されるなんて全く思っていなかったため、まず演奏されたことへの喜びで100点。音源では遠くで鳴っていたドラムが、バンドの演奏をしっかり支えるアレンジになったため、想像以上にライブ映えする曲になっていたことでもう100点。そして夜の空を飛翔するような映像との完璧なマッチでさらに100点。ありがとうございます。
最後に、ライブ本編とは少し関係ないことを。三船さんがMCの中で「PALACEのみんな」と繰り返し言っていたことが印象的だった。『dying for』のクラウドファンディング以降、彼らがコミュニティを創り続けてきた成果が表れたライブだったし、そうしたバンドの姿勢がよく見えるMCだった。実際にクラウドファンディングに参加し、HEXツアーにもオープニングで参加させていただいた私としては、今後どんな展開が待っているのか楽しみで仕方ない。
なお、私はFaceBookアカウントを作っていないため、実はPALACEに入りそびれているんですけどね…。友人と共同で出資して、彼に色々やってもらったので。そのうちちゃんと参加したい。
最後は少し話が逸れましたが、以上がライブの感想でした。終演後はTwitterの友達と「あれが良かった!ここが良かった!」と語らいながらお酒を飲み、気持ちよく仙台に帰りました。夜行バスだけ、いつもどおり最低だったので、早く社会人になって財力をつけたい。
Thank you "PLANETARIUM"
— ROTH BART BARON (@ROTHBARTBARON) 2019年9月15日
& PALACE Live Produce team !
1 よだかの星
2 Spark
3 静かな嵐
4 Skiffle Song
5 Speak Silence
6 bIg HOPe
7 Fireman
8 アルミニウム
9 Swimming Pool
10 GREAT ESCAPE
11 Innocence
12 HEX
13 HAL
14 氷河期#3
15 iki
en1 氷河期#2
多摩六都科学館プラネタリウムドーム pic.twitter.com/uBnFCjRf4L